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「ハンド・イン・ハンド事業」の受け入れ
〜2010年度研修体験者の声〜

青森県立六戸高等学校
教諭 中村 靖明(なかむら のぶあき)さん

青森県立六戸高等学校 中村 靖明 さん

2カ月目の感想

「ハンド・イン・ハンド事業」を終えて

 2010年4月1日からこのユニバースでお世話になり、あっという間に1年が過ぎてしまいました。まったくの門外漢ゆえご迷惑をかけたり足手まといになったりしたことも多かったと思いますが、それにもかかわらず常に懇切丁寧な指導をいただきましたことに、篤く御礼申し上げます。

 6日間参加させていただいた、店長の方々を対象とした研修である「経営塾」において、講師の先生が「人生はロールプレイングである」という話をされていました。俳優が様々な配役を演じ分けるように、我々も家庭や職場で様々な役割を演じきらなくてはならないという意味です。私もこの長期研修を受けるにあたり、新卒の新入社員になりきって、彼らがどんなことにギャップを感じ、どんな苦労をし、どんなことで後悔するのか身をもって感じてみようと思い、過ごしてきました。どこまで演じることができたか分かりませんが、1年たった今、卒業生たちの気持ちが少しは理解できたような気がします。
 こうして始まった長期研修ですが、まず意表を突かれたのは、入社式の後、すぐに新入社員教育訓練が開始されたことです。学校だと、入学式の日はそれだけ。次の日あらためて始業式があって、前期または1学期が始まります。ところがユニバースの場合、20分の休憩を挟んだだけで新人訓練がスタート。終わったのは夜の6時で、そんな毎日が休日をはさみながら10日間続きました。内容も、「学園と職場」「社員11訓」といった理念的なことから「陳列の基本」「接客・レジ操作訓練」「レポートの書き方」といった実務的なこと、さらにはメンタルヘルスまでと多岐に及び、徹底してたたきこまれます。「新人教育では、現場で必要な最低限のことを教える。ここまではできて当然。すべてを理解できていなければ、店には出さない」というのが、ユニバースの新人教育に対する考え方。当初は厳しいなと思いましたが、「いったん店に出てしまえば、お客さまにとってはベテランも新人も関係ない」という言葉に素直に納得したことを、今でもはっきりと覚えています。

 店舗研修では、三沢堀口店にお世話になりました。売り物にならない商品を作ってしまったこと、アメリカ人のお客様に商品について英語で尋ねられ、まったく違う内容を教えてしまったこと、ゴミ置場の掃除のとき、頭から洗剤を被ったこと、冷凍庫の霜取りに2時間以上もかかったことなど様々な失敗をしましたが、今ではいい思い出になっています。また勤務校から一番近い店舗であるため、保護者の方々や卒業生、生徒達から、同僚として、お客様として温かく声を掛けていただくことも多く、人の縁のありがたみを改めて実感することができました。
 10月からは本部の人事教育部に籍をおき、一つの研修の運営を任せていただいたり、大学生の採用試験に立ち会わせていただいたりしました。「部外者の自分にここまで見せていいのだろうか」と思うことも度々で、本来ならばありえない経験をさせていただいたことに、深く感謝しております。

 さて、一新入社員として働いてみて痛感したことは、企業と学校の根本的な違いです。企業は利益を上げ続けなくては存続できません。故に平均は最低に等しいと教えます。これは、学校とは全く違った発想です。学校では、平均であれば、少なくとも悪くはないと判断します。生徒も当然そう考える。ところが就職すると突然、平均は最低だと言われる。この価値観の違いは大変なものです。また、学校は無駄を大切にするところです。一見無駄とも思える経験をたくさん積み重ねることによって、多くのことを学び、その中から自分の進む道を見つけようというのが学校です。しかし企業は、まず“利益を上げる”という目的があって、そのために何をしなければならないか、何をしてはならないかを考える。無駄は損失につながるから徹底して排除する。ベクトルが正反対です。これらのギャップを埋められないことが高い離職率の原因ではないのか。どうすればこのギャップを埋めてやることができるのか。頭を悩ませるところです。

 4月からまた学校に戻りますが、この1年で得た知識や経験を生徒達に還元し、ユニバースの企業理念である「地域への貢献」の一助となれるよう努力してまいります。長期間の研修をお引き受けいただき、誠にありがとうございました。研修終了間際、東日本大震災という苦難に見舞われましたが、貴社がこの試練を乗り越え、ますますご発展されることを確信しております。

体験者の声

ユニバースの社会貢献活動